そのため、以下の本を読みました。
この本は以前読んだ「沈黙のwebマーケティング」の続編です。
-
【おススメ】ブログ初心者必携のマーケティング本
続きを見る
「沈黙のwebマーケティング」は、「サイト運営をどの様に行うか」ということが主題として書かれていたと思います。
しかし、今回読んだ「沈黙のwebライティング」においては、「サイトの内容である言葉、文章をどの様に使うか、書くか」といった疑問に関してより丁寧に書かれていました。
そのため、以前よりもページ数も多く、読み応えのあるものとなっています。
本書の主な内容
- SEOを意識する意義
- 他サイトとの差別化の方法
- 分かりやすい文章の書き方
- SEOに強いライティング方法
- オウンドメディアに必要なSEOの考え方
- SEOに強いライター育成法
- バズにつながるコンテンツ作成の方法
7章だてとなっており、単純な文章の書き方だけでなく、SEOを意識する理由から、コンテンツをバズらせるコツまで、幅広い内容が掲載されています。
本記事では、私が思う、著者が最も大切だと考えているであろう個所を重点的にまとめることにします。
Googleに評価されやすいサイト作り
インターネット上で文章を書く際、より多くの方に見てもらうためには、SEOを意識することが大切だと言われます。
SEOとは、「Search Engine Optimization 」といって、直訳すれば「検索エンジン最適化」と言うそうです。
ざっくり言うと、日本における検索エンジンの覇者である、Googleに評価されやすいコンテンツ作りを意識することが大切であるということが、SEOに強くなるということの様です。
そのために大切な要素が以下の3つ。
信頼性
網羅性
具体性
個々の項目に関して解説していきます。
Googleに評価されるサイト作り①:信頼性
本書では信頼性のあるコンテンツ作りを目指すことが大切であると述べられています。
でわ、何をもって信頼性が高いと判断されるのでしょうか。
それは以下の3つのポイントが挙げられます。
3つのポイント
- Who?
- What?
- When?
Who?:誰が書いているか
もっともなことではありますが、「そのコンテンツを誰が作成しているのか?」という疑問は、「その記事は信頼ができるのか?」という疑問に似ています。
例えば、医療に関することで以下の2つの情報源があったとして、どちらをあなたは信用するでしょうか?
- 医者・看護士などの国家資格をもった専門職
- 独自に民間療法を学んだだけの人
どちらかと言えば専門職からの情報に信頼性を感じることが多いのではないでしょうか。
この様に、そのコンテンツを誰が書いているかというのは、その記事の信頼性に関わるのです。
What?:何が書いてあるか
そして、もちろんその内容に関しても信頼性が高くなければなりません。
先ほどの医療に関する情報を例にすると、医者であっても必ずしも正しいことを述べていない場合もあるかもしれません。
そのため、そのコンテンツの裏付けとなる参考文献や引用文献などが示されていれば、信頼性はより高まることになります。
When?:いつ書かれたのか
情報の鮮度も信頼性を示す要因になる様です。
そのコンテンツがいつ作成されたのか?
そのコンテンツがいつ頃更新されたものなのか?
あなたも気にして見てしまうのではないでしょうか。
Googleに評価されるサイト作り②:網羅性
検索して、そのページにたどり着いたユーザーが何を求めているのか?
その求めている情報がまんべんなく掲載されているサイトの方がGoogleからは評価されるようです。
例えば、具体的には以下のような具合です。
そこで表示されたのは以下のような画面です。
検索して出てきた項目の1番目に表示されたサイトは、【全70選】と題して全てを網羅しているページでした。
この様に、分かりやすい数字とともに、全てを網羅するようにコンテンツを作成することが必要なのです。
Googleに評価されるサイト作り③:具体性
本書において、もっとも大切な主張であると私が思うのは、この項目です。
コンテンツを作成するうえで、検索ユーザーがいったい何を求めているのか具体的に考えることが必要であるとのこと。
その手段として、論理的思考を挙げています。
- 検索ユーザーはどんな人か?
- 何のキーワードで検索するか?
- どんな意図で検索するのか?
こうしたことを考え、それに沿ったコンテンツ作りが必要であると述べられています。
また、そのためには「因数分解」的な考え方をしていくことが有用であると。
それは例えば以下の様に。
- 大きいものを小さく分解する
- 曖昧なものをより具体化する
- 結果が生まれた原因・理由を考える
- そもそも論で考える
- とにかく「問い」を投げ続ける
この「具体化と抽象化」が大切であるということは、先日読んだ「メモの魔力」にも書いてありました。
-
【感想】メモの魔力【前田裕二】自己分析のやり方がわかる
続きを見る
つまり、抽象的な事柄から具体的なターゲット、キーワードなどを明確にする。
具体的な事柄から、その根本となる考え方や理屈を説く。
Why?、How?、What?という疑問を繰り返してターゲティングし、コンテンツを具体的にする。
この様な思考過程が大事であるとあらためて述べられていたのでした。
沈黙のwebライティング:良い点・注意点
良い点
本書の良い点は、マンガと解説部分で構成されているため分かりやすいということが挙げられると思います。
「沈黙のwebマーケティング」も同様の構成でありましたが、前回よりもマンガ部分の内容が濃くなっている様に感じます。
そのため解説部分と同様にマンガ部分も大切な内容が書いてあります。
注意点
SEOに強いコンテンツ作りから、そのコンテンツをバズらせる方法まで、本書はwebライティングに関する内容が盛りだくさんです。
ただ、それだけに簡単に身につくかと問われると、ちょっと疑問です。
1回で読み解き、実践するとなると難しいと思います。
繰り返し読み、体得することが必要でしょう。
沈黙のwebライティング感想まとめ
今回、「沈黙のwebライティング」を読みました。
3つのポイント
- 信頼性
- 網羅性
- 具体性
上記、3つのポイントを意識して書くことが必要ですが、中でも「具体性」が大切であると考えました。
そのためには、「具体化と抽象化」の双方向の思考を繰り返すことが求められていると思われます。
こうした思考は、「Why?:なぜ」「How?:どのような」「What?:なんの」という疑問を持つことが必要です。
この点においては、webライティングだけでなく、仕事全般に通じる考え方ではないかと考えます。
そういう意味では、ブログ作成時のみならず、思考習慣として取り入れていきたいところです。
webに関する仕事をしている方のみならず、文章を書くことが求められるような仕事をされている方も、手に取る価値はあるのではないかと思いました。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。