3月で学校を卒業し、新入社員として4月から働き出す方々も沢山いると思います。
環境が変わると、慣れないことばかりで、ストレスもたまることでしょう。
それが原因で、いわゆる5月病のような症状をきたす方もいらっしゃると思います。
そんなことになる前に、読むことをおススメしたい本があります。
著者であるヒトデさん(@hitodeblog)は、サラリーマンから副業としてブログを始めた方です。
その後、専業ブロガーに転向し、月収100万円を何年も継続されているようです。
ただ私が読んでみて、もっとも興味深かったのは以下のポイントです。
ココがポイント
ブロガーになった人が書いてるのに、ブロガーになることを推奨していない。
なんなら目次から、こう書いてあります。
会社を辞めることにこだわる必要はない
ブロガーの書いた本であれば、ブログを書くことを推奨したり、副業を勧めることが主に書かれていると思いがちです。
でも、必ずしもそうではない点が私にはおもしろいと感じました。
そして、「仕事」に対する考え方・退職に至るアプローチの仕方が興味深く、新入社員の方が読んでおくと、自分の考えを整理できるのではないかと思った次第です。
でわ、どの様な内容だったのか、おススメポイントを挙げつつ説明したいと思います。
「凡人くんの人生革命」のおススメポイント3つ。
内容はもとより、前提としておススメできるポイントは以下の3つです。
- 読みやすい
- 好きなことをするための方法が書いてある
- 「仕事からは逃れられない」ということをキチンと言ってくれている
読みやすい
とても読みやすいです。
一番親切だなと思ったのは、目次を見ると何が書いてあるのか一目瞭然です。
始まりから順番に読んでいくことを推奨しますが、興味があるところから読みすすめることもできます。
好きなことをするための方法が書いてある
ブログを書くことを推奨している訳ではないと書きましたが、全くのゼロではないです。
でも、「ブログ書いて、稼いで、会社辞めろ」みたいな煽ってくる感じはありません。
僕は、こういう風にやりましたよ。良かったらいかがでしょうか。
そんな感じ。
ブログとか、副業とか抜きにして、「自分の好きなことに注力するためには」そんなことが書いてあります。
「仕事からは逃れられない」ということをキチンと言ってくれている
新入社員として働き始めて、勘違いしがちなことがあります。
それは、「会社を辞めたい」と「仕事を辞めたい」を混同しがちなこと。
その切り分け方法を、とても丁寧に説明してくれています。
結局、生きるためには仕事をしなければなりません。
どこで、何の仕事をするにしても、仕事は楽しいほうが良いでしょう。
理想の仕事探しを、絶対にやめないでください。
こんなエールとともに、「会社を辞めたい」のか「仕事を辞めたいのか」を考えさせてくれます。
退職する前に考える3つのこと
「凡人くんの人生革命」には、第3章まるまるページ数を割いて、退職までの3つのステップを説明しています。
STEP1:不満点を洗い出す。
STEP2:目標を定める。
STEP3:目標達成のためのスキルを身につける。
(目次より引用)
不満点を洗い出す
不満を具体的にするというのは大切だと思います。
漠然と思いを抱えるよりは、書き出すなどすることにより、明確にすると思考も整理されます。
なおかつ妥協点の有無も確認することを示していることも秀逸です。
不満なことをオールクリアすることは不可能だったりします。
目標を定める
「何のためにするのか?」
「なぜするのか?」
こうした本質的な問いは大切です。
必ずしも会社を辞めることを目標にしなくても良いわけです。
自分が仕事を通じて、長い人生でどの様になりたいのかを考えるキッカケにもなります。
目標達成のためのスキルを身につける
必要なスキルを習得するための時間や費用などをリストアップして、一つ一つ取り組みましょうとあります。
とても堅実な考え方だと思います。
課題を設定し、それを解消するための手段を検討し、その手段獲得のための手順を考える。
この一連の流れを平易な言葉で、具体的に解説されていることが、非常に参考になりました。
「凡人くんの人生革命」を新入社員におススメしたい
今は、時代の過渡期で、終身雇用も終焉を迎えたなんてよく言われています。
この春、新たに就職して働きだす方々も、そんなことを耳にしているでしょう。
そのうえで慣れない環境で働き、仕事との向き合い方、職場とのかかわり方がよく分からず、不安定な気持ちになることもあるかもしれません。
今回紹介した「凡人くんの人生革命」は、そんな新入社員の方々が、不安や不満に思う点を整理し、会社や仕事とどう向き合うかのヒントが書かれていると思います。
「凡人くんの人生革命」に書かれているステップを踏むことによって、自分の好きなことをするためには、会社を辞めるべきなのかどうかが明確になると思います。
続けるにしても、辞めるにしても、どのような考え方が必要なのかが書いてあります。
また好きなことをするためには、いかに時間を捻出するのか、ということも詳しく書かれています。
この点でも、慣れない業務に追われ、忙しい思いをするであろうフレッシュマンには有益な本となるでしょう。
さらに副業、お金、情報発信など今後の社会を生き抜くために必要なことが網羅されている点も学びになるはず。
一冊で、様々な項目にわたって有益な内容となっています。
4月から会社に就職するという方は、お手元に置いておくことをおススメいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。