学校や仕事で文章を書く機会は多々あるので、こんな風に思ったことがある人は多いのではないでしょうか。
私自身はこの様にブログ書いているので、どうしたら良い文章を書けるようになるのかを常々考えています。
そんな時に「新しい文章力の教室」という本と出会いました。
この本はブログで月収100万円を4年以上続けている、ブロガーであるヒトデさん(@hitodeblog)が紹介されていたため、手にとりました。
そもそも本書は、月に3000本以上の記事を配信するニュースサイト「ナタリー」の編集長が書かれているとのこと。
このサイトは1日5記事、多い時には15記事ほど原稿を仕上げることがあるそうです。
それでいて著者は、新人が入社した際にも文章の書き方に関して研修をされており、その内容が本書のベースになっているのです。
だからこそ文章を書くことが得意でない人や苦手な方に向いている本と言えそうです。
こんな人におすすめ
- 文章を書くのが遅い人。
- 文章を書くときに考えがまとまらない人
- 文章の内容をうまく伝えられない人
内容は、文章を書く前の準備から始まって、読み返す時には何を意識すべきか、読んでもらうために何を工夫すべきかなど、多岐にわたっています。
しかし当記事では、「書く前の準備に何をすべきか」にポイントを絞ってまとめたいと思います。
ココがポイント
- いきなり書き始めてはいけない。
- 書く前に書くことを決める。
- 「なにを」「どこから」「どれくらい」書くか決める。
文章を書き始める前の準備に、「どのようなことをすれば良いのか」を知ることで今よりも落ち着いて書けるようになると思います。
興味ある方は、読んで頂けると嬉しいです。
構造シートを作る
文章を書くことに苦手意識を持っている方が、それを克服するポイントの一つとして事前準備の大切さを本書は挙げています。
では、どのような準備をすればよいのか?
本書ではまず、「構造シート」なるモノを作ることが提唱されています。
これを聞いて
いきなり文章書き出しちゃった方が速いでしょ
思った方もいるとは思います。
しかしながら「構造シート」を作った方が、結果的に文章が速くかけるようになるのです。
その理由を説明します。
構造シートとは何か
本書でいう「構造シート」とは、ひらたくいうと「書こうとする文章の設計図」です。
「目的地にたどり着くための地図」とも言い換えられるかもしれません。
どの様な文章を書くのか、その全体像をあらかじめ把握したうえで、文章を書き始めましょう、ということが提唱されています。
そのための設計図が「構造シート」になり、それはこれから書き始める文章の「根幹」とも言える大切な部分です。
その「根幹」を自覚する必要があるのです。
構造シートをなぜ作るのか
なぜ文章を書き始める前に、ひと手間をくわえる必要があるのか。
そもそも「文章が書けない」という場合、次の3つの症状が当てはまると本書では述べられています。
- まとまらない
- 伝わらない
- 遅い
この3つを解決するためのに、あらかじめ「構造シート」を作るのです。
まず、文章の根幹を自覚することで考えがまとまります。
書き手の考えが「まとまっていない」より、「まとまっている」方が書かれた文章も人に伝わりやすくなります。
考えながら書くよりも、考えがまとまっている状態で書く方が速くなります
ココがポイント
- 根幹を作ることで考えがまとまる。
- 考えがまとまれば伝わりやすくなる。
- 何を書くかがハッキリするので、書く時間が速くなる
上記の3つが「構造シート」を作る理由です。
構造シートの作り方
構造シートの作り方は以下の3ステップになります。
step
1要素を抽出する。
step
2順番を決める
step
1重要度を格付けする
文章の要素
まず初めに、文章のネタとなる「要素」を集めます。
この時に大切になるのは、5W1Hに沿って考えると網羅的に情報を揃えることができます。
5W1H
WHO = 誰が
WHAT = 何を
WHEN = いつ
WHERE = どこで
WHY = なぜ
HOW = どのように
テーマを決める
次に集めた「要素」から核となる「テーマ」を決めます。
その文章において、もっとも伝えたいことや、一番大切なことは何なのかを自分の中で自覚する意味で必要です。
この「テーマ」を決める際に、「要素」の中に必要のないモノがあれば、あえて切り捨ててしまうこともあるでしょう。
この様な過程を通じて、ただ「要素」をまとめただけの、情報を羅列した文章ではなくなります。
何を「テーマ」にするか次第で、個性を出すことができるのです。
文章の順番
「要素」を揃え「テーマ」が決まったら、どの「順番」で書くかを考えます。
本書では、おススメの方法として「サビ頭」を提唱しています。
「サビ頭」とは、音楽などの歌詞でその歌の最も盛り上がる「サビ」の部分を先頭に置くことを、著者が例えとして使っています。
例示するなら、globeのdepartureが個人的にシックリくるのですが、この点は年代によって差があるとは思います。
いずれにせよ、その文章のテーマとなり得る重要な「要素」を先頭に置くことが提唱されています。
実は今回の記事において、私が「構造シートの説明」から始めているのも、本書のもっとも核となる部分であると考えたからです。
文章の重要度
「要素」を揃え、「順番」を決めたら、「要素」一つ一つの「重要度」を格付けします。
この時におススメされているのが、以下のような「A・B・C」の3ランクに区別されていることです。
Aランク = 文章のテーマとなり得る、もっとも伝えたい要素。
Bランク = 状況説明。Aの補足となる要素。
Cランク = 付帯情報。文章全体を補完する要素。重要ではないが、あると読者に親切。
個人的補足
「サビ頭」を意識すると、必然的に常に順番が「A→B→C」になってしまうと思われるかもしれません。
しかし、必ずしもそれが絶対と言っている訳ではありません。
この「重要度」は、文章の分量をどの程度にするか決める作業でもあります。
もちろんAの部分の分量が多くなるのですが、A´として部分的に先頭に持ってくることが薦められているのでしょう。
イメージ的には「A´→B¹→B²→A→C」のような感じかと思います。
まとめ
もう少しスムーズにブログを書くことができないかなと思い、「新しい文章力の教室」という本を読みました。
本書では「要素」と「構造シート」さえしっかりしていれば、70点くらいの文章にはなると述べられていました。
今回はこの70点を取るために何をするか、という点に絞って記事を作成しました。
まず「要素」を集める。
記載する「順番」を決め、「構造シート」に箇条書きとする。
そのうえでA・B・Cといった「優先度」を「要素」に格付けする。
この様な過程でできたものが「文章の設計図」となり、それから書き始めることが良い文章を書く1歩となるでしょう。
文章をいきなり書きだす前に、事前準備が大切であるということが分かりました。
もちろん、残りの30点を取るための方法も本書には記載されています。
興味のある方は、ぜひポチってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。