私自身、このブログを書いていて、どんなことに気をつければいいのか、多くの人に読んで頂くために何をしたらいいのか、日々悩みながら書いています。
比較的多くのサイトで、ブログ初心者におススメの本として紹介されてたりします。
本書は、Webマーケティングで成果を出すための考え方やノウハウを伝える解説書で、2015年に刊行されたモノの改訂版となっています。
もともとは、「沈黙のwebマーケティング」というインターネット上のコンテンツであり、それが人気となったことで書籍化に至った様です。
著者の松尾茂起(まつお・しげおき)さんについては以下の通りで、多くの実績を残されている方です。
京都のWebプランニングチーム「株式会社ウェブライダー」の代表として、様々なWebコンテンツのプロデュースやWebマーケティング支援を行なう。また、松尾シゲオキ名義では作曲家、ピアニストとしても活動。本質を捉えるプランニングを軸とし、様々なフィールドで活動中。
今回、私が本書を読んで感じた、ブログ初心者にとってのおススメのポイントを解説したいと思います。
購入のご参考になれば嬉しいです。
ブログ初心者へのおススメポイント①:本の概要
読みやすい
本書のつくりは、漫画によるストーリー部分と、それを文章より解説する部分とが交互に組み合わさって話が進んでいきます。
これは、以前読んだ「メモの魔力」でもありましたが、具体的な事例と、抽象的な内容を合わせることでより理解がすすむ方法ですね。
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【感想】メモの魔力【前田裕二】自己分析のやり方がわかる
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実践的
ブログ初心者におススメの本として、マーケティング関連では以前に「ドリルを売るなら穴を売れ」を読みました。
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【感想】ドリルを売るには穴を売れ【医療者にオススメなマーケティングの本】
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「ドリルを売るなら…」は、マーケティングとはなにか?という、本質的な内容であったと思います。
しかし、本書はよりテクニカルな部分の解説もしてくれているので、実践しやすいのではないかと思います。
充実の内容
本書は主な内容として、以下のカテゴリーに関するモノに多くのページ数が割かれています。
- ライティング
- コンテンツ
- SNS運用
ライティング
私が最も本書で印象深かった言葉があります。
Webデザインの本質は“言葉”
私が「デザイン」という響きから受ける印象は、パッと見のイメージであるとか、見た目、外観というものでした。
そもそもライティングという見出しで、いきなりデザインと出てくること自体に違和感を持たれる方もいるかとは思いますが。
しかし、webデザインというのは、言葉が主役であるということなので、それはイコール、ライティングであると言えるのではないでしょうか。
本書では「読者が知りたい情報は何か?」それに基づいて考えようとされていました。
そう考えるとライティングこそが重要であり、そのライティングとは主に“言葉”となり、写真や図はその補足と考えるべきなのでしょう。
コンテンツ
では、その“言葉”を使い、作り出すコンテンツにおいて、重要なことは何か。
感情を動かすコンテンツを作る!
書いてあったのは、読者の心理的欲求を満たすようなコンテンツ作りを心掛けること。
と言った疑問は最もだと思いますが、その点に関しても示されていました。
何をもって感情を動かしたと言えるのか、一つの目安として「SNSでシェアされること」が挙げられると思います。
そのパターンの公式が示されていました。
シェアのされやすさ = コンテンツのジャンル × シェアする側の欲求の刺激度
コンテンツをシェアしようとする人は、そのことによって周りから何らかの反応を貰うことで、自分の欲求を満たそうとしています。
そのことから逆算すると、コンテンツは社会的に興味を惹きやすいジャンルのコンテンツが好まれやすくなります。
その様な社会的関心度の高いジャンルをリスト化されていたので、ブログをはじめたばかりで何を書いたら分からないという方は、参考になるのではないでしょうか。
SNS運用
どんなに優れたコンテンツも、露出しなければ見てもらえません。
作成したブログを見てもらうための発表の場としてTwitterの運用方法が書かれていました。
これはどのSNSであっても参考になると思います。
ブログ初心者へのおススメポイント②:SNS運用に関して
以前からTwitterは利用していたものの、いまいちフォロワーが増える訳でもなく、どのように利用していいのか、よく分かりませんでした。
しかも私は、自分から誰かをフォローすることは全くと言っていいほど無かったのですが、本書を読んで考えを改めました。
Twitter運用の成功モデル
まず、Twitter運用の成功モデルは2つあるとしています。
Twitter運用の成功モデル
- ほかのTwitterユーザーのコンテンツの露出・拡散を手伝う。
- ほかのTwitterユーザーの役に立つ良質な情報(コンテンツ)をツイートする
考えれば当たり前ですが、私は1の露出・拡散を手伝うということが全くできていなかったのです。
人の役に立つツイートをしようとは、よく見かけていたのですが、他者を手伝うという発想はなかなか見かけませんでした。
返報性の原理
「人は何らかの施しを受けた場合にお返しをしなければ気が済まない」
Twitterの運用において、他者を手伝うときの考え方では上記を利用します。
つまり…
step
1多くの人は基本的には「自分のこと」にしか興味がない
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2相手にあなたを意識してもらうために懐に入る。
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3まず聞き役に回り、相手のツイートを評価する。
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4あなたを意識してもらえ、フォローやシェアして貰える可能性が高まる。
考え方として、ややイヤらしさもありますが、これが真理だと思います。
自分のことにしか興味がないのは、私自身思い当たる節があり過ぎて耳が痛いです。
また、「相手にして貰いたいと思うことは、まず自分が率先して行う」というのは、SNSに関わらず人と人との関わりの初歩的なことだったりします。
基本的なことでしたが、TwitterやInstagramの使い方を考えさせられました。
その他ポイント
その他にも幾つか運用のポイントが挙げられており、非常に参考になりました。
- フォロー相手を選ぶための5つのポイント
- フォロー相手の見つけ方
- コミュニケーションパターン
- 運用のシナリオ
どれも分かりやすくタメになる内容で、全部を記載したいところですが、そうもいかないので列挙するにとどめます。
いずれにしてもスグに実践できて、即効性の高そうな内容でした。
ブログ初心者へのおススメポイント③:注意点
メリットばかり書いてきたのですが、購入前に少し注意した方が良いかなと思う点が2つありました。
漫画部分の絵のタッチが…
漫画を読んだことがある方は同意していただけると思うのですが、絵の好みってありますよね。
本書は劇画調の絵となっており、ややクドイ印象を受けます。
それも含めて面白さにつながっているとは思うのですが、この辺は好みが分かれるのではないでしょうか。
購入前に、一度サイトを確認する方が良いかもしれません。
一度読むと漫画部分が…
漫画は分かりやすくて良いです。
最初のうちは…。
私としては、解説部分を何度も読みなおしていたら、漫画部分がちょっと重たく感じてきたんですよね。
物理的にも心理的にも。
まとめ
以上が、私が考える本書のおススメポイントです。
読み終わっても手元に置いておいて、何かあるたびに読み返すことで学びがありそうな本だと思いました。
サイトで確認することもできるのでしょうが、身近にあって、スグに手に取れる方が良さそう。
ライティングとコンテンツそれぞれ、何を意識して表現するか、ポイントが整理されていて分かりやすかったと思います。
個人的にはSNS運用に関する個所が目から鱗の内容で、かつ実践的なモノであったので早速取り入れたいと思います。
私のように、ブログやサイト運営を始めたばかりで、いろいろと模索している最中の方にとっては学びのある内容だと思います。
もし良かったら手に取ってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。