【対策6選】スピーキングテストTSST受けてみた【質問20問掲載】

そんな疑問を持つ方の参考になればと書きました。私が受験した際、TSSTの情報は多くありませんでした。そのため、私自身が事前に知っておきたかったことをまとめています。また受験結果を受け、対策を掲載しました。

そんなあなたの参考になれば嬉しいです。

この記事は主に上記3つの内容となりますが、TSST対策に関しては6つ提案しています。

概要等すでに把握されており対策のみを知りたいという方は,、次のリンクをクリックして頂ければその項目へ移動します。⇒こちらをクリック

TSSTのレベル分布

TSSTとは、アルクが対面インタビュー形式で行っていたテストを、電話を使って受験できるようにしたものです。Telephone Standard Speaking Testの略。

Yes/Noや単語などでは解答できません。長く多くの英語を話さなければならない問題が出題されます。

日本人英語学習者のTSSTレベルの分布は以下のようになっています。

（音読で外国語が話せるようになる科学 門田修平　p.95の図を改編）

スピーキング能力を9段階のレベルで判定します。全体の平均は4.2。私はレベル3でした。

なぜTSSTを受験したの？

理由は以下の3つです。

読んだ本でTSSTが勧められていたから

私が読んだ本は、「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」です。

そこで勧められていた英語を話せるようになる方法は以下の2つでした。

テストという課題があれば努力もしやすいということでした。

現時点の英語スピーキング力を知りたかったから

テストも良し悪しがありますが、決められた尺度で評価されることで分かることもあります。どの程度話せないのか、話せるようになるために欠けているのは何か、ということを知りたいと思い力試しに受験しました。

社会的に英語スピーキングテストの結果が必要とされると思ったから

私はTOEICテストを定期的に受験しておりますが、その正式名称は「TOEIC Listening & Reading Test」です。「TOEIC Speaking & Writing Test」もありますが、一般的にTOEICといえばListening & Reading Testを指しています。

実際のコミュニケーションは、もちろん聞く・読むだけではないので、話す・書くことも必要となります。ですから自分の英語力をアピールするなら、いずれ社会的にもスピーキングテストの結果も重視されるようになるだろうと思いました。

TSSTの申込方法

TSSTの申込は、公式HPから可能です。個人用と法人用の2つがあり、個人受験を選択してください。日程表に記載されていますが、申込期間は受験期間の約1週間前までとなります。

受験希望日があれば、その日が含まれる受験期間の申込期間内に手続きする必要があります。

TSSTの受験方法

申し込んだ受験期間内であれば24時間いつでも受験可能です。指定された電話番号に電話をかけます。簡単なガイダンスが流れたのち開始されます。英語と日本で質問され、その質問に対して英語で答えます。

TSSTの費用

税込み：8,800円。クレジットカードにてwebから支払います。

ちなみにTOEIC L&Rの受験費用は、税込み7,810円です。

TSSTの過去問

私が受験した時の質問内容は以下の通りでした。

また「音読で外国語が話せるようになる科学」（p.95）にも、出題される質問内容が掲載されていましたので引用します。

1. 自由時間にすることは何？
2. 恋人と別れた女性友達をどの様に慰める？
3. 学生の時に所属していたクラブは？
4. 待ち合わせの友人が来ない時どうする？
5. 休日時間があるときにあなたはどのような対応をしますか？
6. あなたが好きなアウトドアスポーツはなんですか？
7. 友人の部屋がちらかっていたらどんなアドバイスする？
8. 金曜日の夜に普段あなたは何をしていますか？
9. 親や、友人、車のことについて説明してください。
10. 最近参加したセレモニーについて説明してください。

「TSST　質問内容」で検索すると受験した方々の報告が載っているので、参考になるかもしれません。

TSSTの評価方法

評価方法はアナログです。熟練した3人の評価者が、4つの基準をもとに判定するのだそうです。

• 理由、意見を述べる、手順を説明する、苦情を言うなどの言語機能を遂行できるか。
• 自分自身や身の回りのこと、時事問題などの話題をどんな場面・状況で話せるか。
• どの様なレベルの単語、フレーズ、文を使って話を構成できるか。
• 聞き手にどれくらい正確に理解されるように話しているか。

「音読で外国語が話せるようになる科学」　門田修平p.96

TSSTのスコアレポート

A4レポート4枚の内容が、メールで閲覧用のアドレスとID/PWが届きます。

私のスコア

私は以下のような結果でした。

TSSTレベル3の概要は以下の様になっていました。

暗記した決まり文句を単に繰り返すところから一歩踏み出し、時には知っている表現を応用して、短い簡単な文を自分で作り話すことができます。

しかし、内容は自分自身に深く関わりのある事柄に限られ、全体の半分近くで意味が通じなくなるような文法・語彙選択の誤りが見られます。

話を進めるのに大変苦労し、時間がかかることが多く、聞き手を待たせてしまいます。

発音は母国語の影響が強く残っている場合が多く、何回か繰り返しても聞き手に理解してもらえないこともあるでしょう。

スコアレポートは詳細で参考になるものでした。特に「できている項目」と「次に取り組むべき課題」が明確に示されている点は良いと思います。

また画像のように次のレベルアップのために必要な項目も指摘してもらえるのは、学習をすすめる上でありがたいと思いました。

TSSTのメリット・気になる点

私自身、TSSTを受験してみて感じたメリットと気になる点を述べてみたいと思います。

TSSTのメリット

いつでもどこでも、電話で受けられる

時間と場所を選ばないというのは、ありがたいと思います。私は日中は子守りなどで落ち着いて受験できなさそうだったので、朝5時半に起床し、浴室の中で受験しました。

一定の基準内でスピーキング能力を測ることができる。

「英語を話すことができる」といっても、状況によって様々です。このように曖昧な評価になりがちな能力を、一つの基準で評価することは有益でしょう。基準内でレベルが上がるように取り組むことで、学習の進捗状況をチェックすることができます。

詳細なレポート

フィードバックが詳細で参考になると思いました。特に前述の通り、今後の取り組み方示されているのは学習上参考になると思います。

TSSTの気になる点

情報が少ない

TOEICやVERSANTといった知名度の高いスピーキングテストと比べると情報量が限られている印象です。

値段が高い

前述しましたがTOEIC L＆Rよりも金額は高いです。たった15分で終わるのに...。なんとなくモヤモヤ。

TSSTおすすめ対策6選

TSSTの対策は以下の6つが挙げられます。

TSSTの対策①：本を読む

TSST対策としてお勧めしたい本は、「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください！」です。

私はこの本でTSSTの存在を知りました。マンガ版もあります。

本書は著者と英会話コーチの対話を通じ、英会話ができるようになる方法が述べられています。本書の中で実際に著者がTSSTを受験します。著者の受験結果は最初、日本人の標準レベルの「4」でした。しかしコーチとの対話を通じて、得たことを実践した結果レベル「6」になっていました。その過程で取り組んだことが記載されている点が最も参考になります。実際に使えるフレーズも満載されており、TSST対策のために参考になるでしょう。

TSSTの対策②：瞬間英作文

基本的な英作文のルールを身につけるには、瞬間英作文が最適です。瞬間英作文のテキストは以下が有名ですね。

「日本語の文章」を見て「英文」を作る。この作業を素早く行うためのトレーニングには最適です。この瞬間英作文を通じて、英文の型を身につけることができます。

文字として書くことも大切ですが、声に出すことも重要です。しっかりと口にすることをおススメします。

最初は「文字を見て」英文を作るのが良いと思います。しかし、慣れてきたら「音を聞いて」英文を作るトレーニングに切り替えましょう。それにより、より身についてくると思います。

TSSTの対策③：定型文を作る

TSSTの質問をご覧頂くと分かるのですが、ある程度傾向があります。

ですから、例えば以下に挙げる話題に関して定型文をあらかじめ作成することが有効です。

事前に45秒程度で話せる内容を定型文として作成しておくことで、応用が利くようになります。

TSSTの対策④：分割して文章にする

という日本語をそのまま英語にしようとするのは、難易度が高いでしょう。ですから定型文を作る際には、以下の様に短い文章に分割して考えるのと良いです。

もちろん厳密には異なりますが、意味は伝わります。慣れてきたら長くすればよいです。最初は伝えることを意識して、短い文章で定型文を作りましょう。そういう意味では日本語で作文してから、英作するのが適していると思います。

TSSTの対策⑤独り言を言う

定型文を短文でもご自身で作成することができたら、次はそれを独り言として口に出すようにしてみましょう。独り言のメリットは以下の通りです。

話す量を確保できる

TSSTは一つのテーマに関して、45秒間で話せるだけ話すことで評価されます。つまり、45秒間絶え間なく話し続けることができることが大切です。これが一対一の会話になってしまうと、1文ずつ交互にやり取りすることで成立してしまうこともあるので、厳密な意味ではTSST対策とは言えません。

その様な意味で、独り言は45秒を意識しながら好きなだけ話す練習になるので最適です。

何度でも言い直すことができる

45秒間話すといっても、急に質問されたことを流暢に話し続けるというのは、日本語でも難しいこともあります。英語であればなおさらでしょう。しかし、独り言であれば何度でも言い直して問題ありません。あくまで練習なので。会話のように相手の顔色をうかがう必要もありません。

作文や独り言のデメリット

とは言え、話すテーマを考えて英作文を作り、独り言をいっても、その文法や言い回しって正しいかどうか不安になりますよね。たった一人で取り組むデメリットは正誤が不明である点でしょう。

作文や独り言の内容を添削してもらったり、フィードバックをもらった方がスピーキング能力が向上するに違いありません。身近にアドバイスをしてくれる人がいるなら良いですが、そんな人が近くにいるとは限りません。

そんな時、作文や独り言のフィードバックをもらうには以下のサービスを利用するのも一つの方法です。

Hellotalk（ハロートーク）

ハロートークは無料で、英語に限らず勉強したい言語を話すネイティブと直接交流できるアプリです。言語学習と交流を目的としたアプリで、ユーザーは世界中にいます。学習・交流を目的としたSNSに近いです。

例えば、私が以下のようにプロフィールの添削をタイムラインにお願いすると

それを見た誰かが反応して添削してくれたりします。

ハロートークを利用すれば、自由にテーマを設定し作文を投稿することで、ネイティブの添削を気軽に受けることができます。

注意点としては、無料であるため必ず反応があるとも限らないのと、添削の加減もユーザーによりけりなので効率が良いとは言えません。

ベストティーチャー

ベストティーチャーは、オンラインにて書いた英文の添削とその英文添削に基づいた会話レッスンを受けられるサービスです。

テーマごとに対話形式で英作文を最大5往復行います。その文章が添削され、音声と共に返却されます。次にその英文に基づいてマンツーマンの会話を行います。

ベストティーチャーは、作文⇒添削⇒会話の流れが1レッスンとなっているので、TSST対策向きであると言えます。作文から添削の流れに関しては、アプリでも対応しているので場所を選ばず取り組めるのも良い点です。

ベストティーチャーでは、支払い方法の登録も無くWriting1回分の無料体験レッスンを行っています。一度体験してみてはいかがでしょうか。

TSSTの対策⑥：実践練習を積み重ねる

最終的にはTSSTの対策として、オンライン英会話を利用するのが良いと思います。実践練習を積み重ねずに、英語は話せるようにはなりません。そのためのおススメのオンライン英会話は以下の通りです。

おススメ理由は、英語スピーキングテストが備わっているからです。つまり英会話の練習をしつつ、サービス内のテストで実力を把握できます。9000円近い金額を払ってTSSTを受験するより、模擬テストで実力測定する方がリーズナブルです。

オンライン英会話で練習をしつつ、模擬テストで実力を測り、弱点を把握して再度オンライン英会話に臨む。こうした学習習慣を確立するには適しています。

自信や結果がついてきたできた段階で、TSSTを受験する方が費用が無駄になりません。

TSST対策：各オンライン英会話の概要

各サービスの概要は以下の通りです。各社レッスンを無料体験できるキャンペーンを行っています。こうしたキャンペーンを利用することも有効でしょう。無料体験すれば、あなたに適したオンライン英会話を選びやすくなります。

	DMM英会話	レアジョブ英会話	ネイティブキャンプ
料金	6,480円	6,380円	6,480円 初月324円（5月10日まで） 95%off
1レッスン時間	25分	25分	25分
受講可能時間	1レッスン／日	1レッスン／日	回数無制限
スピーキングテスト 特徴	TOEICに特化	ビジネス英会話	日常会話・ビジネス どちらかを選択
キャンペーン概要
無料体験	2回分	2回分	7日間使い放題
レッスン時間	計50分	計50分	7日間使い放題
実質無料金額	426円	418円	1620円
その他	早期入会特典	早期入会特典	1000円分コイン
詳しくは公式サイトへ	⇒DMM英会話	⇒レアジョブ英会話	⇒ネイティブキャンプ

TSST対策：各オンライン英会話のスピーキングテストの特徴

以下に各スピーキングテストの特徴を述べます

DMM英会話

「難しいことは分かりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」では、DMM英会話が利用されていました。DMM英会話のスピーキングテストは、TOEICスピーキングテストに特化しています。もちろんTOEICの方が知名度もあるので、TSSTにこだわらないという方にもおススメできます。

レアジョブ英会話

レアジョブ英会話 のスピーキングテストは、ビジネスシーンに則した内容です。時間は20分。TSSTのテスト内容は、比較的日常会話に近い印象があります。そういった部分で差はありますが20分のテスト時間は、TSSTに近いかなと。

問題構成は以下の通り

様々なシチュエーションでの表現が求められ、慣れてしまえばTSSTも難なく受験できると思います。

ネイティブキャンプ

ネイティブキャンプ のスピーキングテストは日常英会話とビジネス英会話が選べるようになっています。問題形式は主に3つで計7題。所要時間は5分程度。

月に1回受験できます。時間が短いのは気になりますが、日常会話のテストはTSSTに適しています。

TSST　受験体験まとめ

受験前に最も知りたかったのは質問内容。本記事では20問載せました。バリエーションは多岐に富みますが、ある程度傾向がありました。

TSSTは、1つの問題に対して約45秒話せるスピーキング能力が求められます。一朝一夕には身につかないので、日頃からトレーニングする必要があるでしょう。そのためにオンライン英会話は有効です。

しかしオンライン英会話はたくさんあって、どのサービスを選べば良いか分かりにくい。そんな方に失敗せずにオンライン英会話を選ぶ方法を解説した記事を書きました。

迷っている方はご一読ください。

【失敗しない】オンライン英会話選び方~スピーキングテスト対策に【VERSANT/TOEIC/ アルク】

続きを見る

この記事が皆様の参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。