この記事では「Anker Soundcore Life P3」をレビューします。特にノイズキャンセリング(以下ノイキャン)機能に関して独自に調査を加えて書きました。
電車に乗ってて、動画の音声が聞き取りにくい。音楽が聞こえない。そんなことでお悩みではありませんか。
私は英語の勉強を通勤電車で行っています。スタディサプリでオンライン講義を聴いたり、リスニングをしたり。その際、電車の騒音で十分に聞き取れないことが頻繁にあります。そのためノイキャン機能付きのワイヤレスイヤホンを使用することにしました。
しかし世の中にはノイキャン機能付きのイヤホンは数多く、何を購入したらいいのか迷います。そこで「電車で使えるノイキャン機能付きのイヤホンはどれか?」「ノイキャン機能がどれくらい電車で機能するのか?」検証することにしました。
今回その対象に選んだのが「Anker Soundcore Life P3」です。
結論は、少し感動するほど性能が良いと思いました。1万円弱支払っても十分に元がとれる製品。以下に詳細を解説していきます。電車の中で動画や音楽をよく視聴する方に参考になると思います。ぜひお読みください。
この記事で分かること
- Anker Soundcore Life P3のノイキャン機能は電車で使えるか
- Anker Soundcore Life P3のおススメの点と注意点
- Anker Soundcore Life P3概要
Anker Soundcore Life P3 レビュー①:電車でノイズキャンセリング機能使える?
通勤電車の中で英語学習をしている時の悩みは、リスニング聞こえにくいこと。私自身の英語力とは別に、電車内では騒音のため音自体が聞こえない。そこでノイキャン機能付きイヤホンを使い、この問題を解決できればと思いました。
今回選んだのがAnker Soundcore Life P3。このイヤホンで電車の中でリスニングできるのか、を検証しました。方法は以下の通り。
確認方法:電車でノイキャン使える?
イヤホンを装着。
ノイズキャンセリング機能をオン。
電車内で騒音計を用い、騒音を計測。
スマートフォンの音量ボタンを、最低部分から十分に講義が聞き取れるまで、何度押したか確認。
計測回数:通勤往路で3回計測。
その他
- 乗車電車:東急目黒線・地下部分含む
- 使用スマートフォン:iPhone11
- 教材:スタディサプリ パーフェクト英文法講義
- 私の場合、誰もいない部屋では、音量ボタンを8回押してちょうどいい状態。
- iPhoneは音量ボタンを1度押すごとに6%増加。
結果:電車でノイキャン機能使えた?
試行数 | 最高騒音レベル(デシベル) | 押した回数 |
1回目 | 112.0 | 10 |
2回目 | 113.3 | 10 |
3回目 | 1112.6 | 10 |
以下は、一般的な騒音のレベルの目安。
一般的な騒音の目安
- 50db:静かな事務所の中
- 60db:普通の会話
- 80db:走行中の電車内
- 110db:直近(2m程度)での自動車クラクション
結論:電車でノイキャン使える!
Anker Soundcore Life P3のノイキャン機能は十分電車内でも使えました。
私の場合、静かな環境で音量ボタンを最低部から6回押せば快適に聞こえます。今回、電車内では標準モードの状態で最低部から10回、ノイキャンモードで最低部から13回音量ボタンを押しました。
iPhoneの音量ボタンは一度押すごとに6%音量が上昇します。今回電車内では標準モードの場合60%の音量だったのに対して、ノイキャンモードの場合は78%%。
つまり、Anker Soundcore Life P3のノイキャン機能を利用すれば18%音量を小さくして聞くことができます。
Anker Soundcore Life P3 レビュー②:おススメの点と気になった点
Anker Soundcore Life P3を実際に利用してみておススメできる点と気になった点を紹介します。
おススメの点
おススメの点
- ノイキャンモードが3種類ある
- 専用アプリがある
- 外音取り込みモードが機能する
ノイキャンモードが3種類ある
Anker Soundcore Life P3には以下の3種類のノイキャンモードがあります。
3つのモード
- 交通機関:エンジンや路面騒音などの低域の周波数を軽減します。
- 屋内:カフェなどの室内空間での周囲の声や中周波ノイズを軽減します。
- 屋外:外出先での周囲のノイズを軽減します。
それぞれの環境に適した周波数を軽減するように設定することができます。電車内だけでなくスタバなどのカフェで勉強することもあるので、使い分けができるのは便利です。
専用アプリがある
専用アプリがあることで細かな設定をすることができます。ノイキャンモードの設定だけでなく、イコライザー機能を利用して自分好みに自由にカスタマイズすることも可能ですし、プリセットであっても多様なパターンから選択することができます。
またイヤホン本体の操作も自分で設定することができるのも好印象です。
外音取り込みモードが機能する
正直、1万円以下のワイヤレスイヤホンで外音取り込みが役に立つ機種はほとんど無いように思っていました。しかし、Anker Soundcore Life P3に関しては、十分に機能するので使えます。コンビニレジなどでも、しっかり店員の声を聞きとることができるのです。その上、外音取り込みには音声フォーカスモードがあるため、状況に合わせた設定をができるのもポイントと言えます。
気になった点
一方で気になった点も多少ありました。
気になった点
- たまに途切れる?
正直、音が飛ぶことがあります。これは製品全体の問題なのか、私が購入した期待だけの問題なのか。その点は不明です。
後述しますが、一点気になるとすればBluetoothの規格が最新ではないことが理由の1つなのかな、とも思います。
使用していて今のところ問題となるほどではありませんが、気になるは気になります。公式のFAQにも解決策が提示されていたりするので、試行すると良いでしょう。
公式FAQ:Soundcore Life P3 Bluetooth接続が切断されたり、 音が途切れたりする場合どうすばよいですか?
Anker Soundcore Life P3 レビュー③:使い方
ペアリング
ペアリングの方法は簡単です。充電ケースを開けると自動的にイヤホンがペアリングモードになります。Bluetoothの設定からSoundcore Life P3を選択することで接続します。
付け方
Soundcore Life P3はカナル型です。そのため耳栓型のイヤーピースを自分のサイズにぴったりの物を選ぶ必要があります。サイズが異なるとノイキャン機能を十分に発揮できない場合もあるので注意しましょう。あとの装着方法は以下の図の通りです。
電話にでる
Anker Soundcore Life P3は、音楽の再生、音量調節などの操作は、アプリを使用してご自身でカスタマイズ可能です。
ただ着信に応答する場合や終話する場合の操作は、初期設定を変更することはできません。以下のように2回タップか、長押し操作をすることになります。
着信に応答する 現在の通話を保留し、新規着信に応答する | 2回タップ( 左/ 右) |
通話を終了する / 着信の拒否 保留中の通話と現在の通話を切り替える | 2秒間長押し( 左/ 右) |
Anker Soundcore Life P3 レビュー④:概要
外観やその他スペックに関しては以下の通りです。
外観
付属品
スペック
Bluetooth規格
Bluetooth 5.0
最新の規格ではありません。前述したように音が途切れることが稀にあるのは、規格が古いことも関係しているのかもしれません。
ポイント
Bluetoothは無線通信の規格のこと。現在は2020年1月にリリースされたVer5.2が最新版
対応コーデック
SBC/AAC
OSがAndroidのスマホを利用されている方は十分な性能を感じられない可能性はあります。
ポイント
コーデックとは音声データをイヤホンに届ける方式のこと。
- SBC:対応必須の基本コーデック
- AAC:iPhoneも対応する高音質コーデック
防水規格
IPX5防水
ポイント
IPXとは防水・防塵のレベル。
IPX0だと、「水の侵入に対して特に保護されていない」状態。
IPX5となると、「全方向からの噴流水によっても、性能を保つことができる」という状態で、ランニングにも問題なく使えます。
外音取り込み
前述しましたが、イヤホンを装着したまま違和感なく会話が可能です。
最大再生時間
・通常モード:最大7時間 (イヤホン本体のみ) / 最大35時間 (充電ケース使用時)
・ノイズキャンセリングモード:最大6時間 (イヤホン本体のみ) / 最大30時間 (充電ケース使用時)
・外音取り込みモード:最大6時間 (イヤホン本体のみ) / 最大30時間 (充電ケース使用時)
理論上、電車通勤片道1時間の場合、平日5日間は充電せずに利用できます。
充電時間
約3時間 (USBケーブル・ワイヤレス充電器どちらを使用した場合も)
ワイヤレス充電
ワイヤレス充電可能
ワイヤレス充電ができるかどうかを気にする方も多いのではないでしょうか。
充電端子
USB Type-C
専用アプリ
有り
Anker Soundcore Life P3評判
実際に使用している方の評判を見てみました。
こちらの方は、複数台同時接続できるマルチポイントに対応していないことにデメリットとして挙げていますが、それ以外の使用感に満足しており、価格との兼ね合いを考えても良いようです。
私はゲームをしないので、遅延しているかは判断できませんでしたが、動画を見ている限りでは音声がズレていることはありませんでした。設定でゲーミングモードにすれば対策も可能です。音質に関しては、好みや主観が入るので難しいところですね。
総じて、価格に見合った性能という評価だと考えます。
Anker Soundcore Life P3価格
Anker Soundcore Life P3の価格は以下の通り。
- ブラック:税込¥8,990
- それ以外:税込¥9,990
ブラックとそれ以外では価格が異なります。カラーバリエーションが豊富で、オフホワイト・コーラルレッド・ネイビー・ライトブルーの4色は、ブラックよりも1000円ほど高くなっています。
Amazonタイムセールの際は、7千円代までディスカウントされているので、セールのタイミングを見計らって購入すると良いでしょう。
Anker Soundcore Life P3ケース
Anker Soundcore Life P3用のケースは、比較的種類が豊富です。私は、以下の商品を購入しました。
使用感は特に問題ありません。
Anker Soundcore Life P3 レビュー・評判
本記事では、Anker Soundcore Life P3のノイキャン機能が地下鉄電車内でも機能するか検証しました。結果、ノイキャン機能を使うことにより、18%音量を小さくして聞くことができます。これにより電車の中で問題なく英語リスニングのトレーニングができました。また、オンライン講義も普通に聞き取れるので、動画や音楽鑑賞にも向いているでしょう。さすがAmazonで15000個弱のレビューがつきながら星4.4の評価をされている商品だと思います。
通勤電車内で英語リスニングをしたり、オンライン講義を聞いたりしている方。映画やドラマをご覧になっている方。もちろん音楽を聴いている方にとって、Anker Soundcore Life P3を利用すれば通勤時間が大変有益なものになると思います。電車内の騒音で聞き取れないとお困りの方はぜひご検討ください。